よくある話しだとおもいますが、男性ホルモンが濃いからハゲる。男性ホルモンが少ないからハゲない。
というような意識っておそらく男性、女性共にあるんではないでしょうか?
じつはそれ、半分正解で、半分間違いなんです。
男性ホルモンが濃い人でもふさふさな人はいますし、男性ホルモンが少なくてもハゲている人は居ます。
それは、薄毛になるメカニズムがちょっと複雑で関係している成分などの名前が複雑で、なんとなーく理解して男性ホルモンをてっぺんはげの原因と決めつけてみなさん
ざっくり会話されてあるんですね。
それによって男性ホルモンという言葉だけが悪のように語られるようになっています。
てっぺんハゲと男性ホルモンの関係を簡単にわかりやすく書いてみました。
目次
男性ホルモンはいくつかある
さていくつかある男性ホルモン一覧を紹介します。
男性ホルモンと言ってもいろんな役割をもっていて、どれも基本的には必要なのですが、たまに余計な事をしたりするのもあります。
そして今回のてっぺんハゲに関係しているのもそういう余計な事をしちゃう男性ホルモンが関係しています。
では、まず一覧をごらんください。
アンドロゲン androgen
男性ホルモン、雄性ホルモンとも呼ばれています。
アンドロゲンはステロイドの一種でテストステロンなどの男性ホルモンもアンドロゲンに含まれます。
テストステロン Testosterone
化学式はC19H28O2。男性ホルモンでアンドロゲンの一種です。
体内の精巣や副腎、卵巣で生成され、成人で一日約7mgを分泌すると言われています。
分泌量は20代でピークとなり、それ以降は現象していきます。分泌量が減ることが更年期障害の原因とも考えられています。
ジヒドロテストステロン Dihydrotestosterone
(DHT)化学式はC19H30O2。
テストステロンが前立腺、睾丸、卵巣、肝臓などの臓器の5αリダクターゼの影響をうけることで、ジヒドロテストステロンに変化します。
ジヒドロテストステロンの影響で性欲の減退や男性型の脱毛症になると考えられています。
デヒドロエピアンドロステロン Dehydroepiandrosterone
(DHEA)化学式はC19H28O2
副腎、性腺で生成される男性ホルモンの一種で、前立腺細胞内の40%がデヒドロエピアンドロステロンだといわれています。
デヒドロエピアンドロステロンは老化を止めたり、循環器病、糖尿病、高コレステロール症、肥満、合併性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー症、免疫不全症、うつ病、骨粗鬆症 などの様々な症状に効果が有るとされています。しかし、立腺癌や乳癌のリスクが高まったり、男性は胸が膨らむ、女性は毛深くなるなどの副作用もあります。
アンドロステロン Androsterone
化学式はC19H30O2
睾丸からのテストステロンと、副腎からのデヒドロエピアンドロステロンとアンドロステンジオンが5αリダクターゼの影響をうけることでアンドロステロンに変化します。
アンドロステンジオン Androstenedione化学式はC19H26O2
副腎、性腺から生成されるテストステロン、エストロン、エストラジオールの中間生産物です。
以前はサプリメントとしても使われている物質でした。なお、男性は胸が膨らむ、女性は毛深くなるなどの副作用もあります。
性腺刺激ホルモン放出ホルモン GnRH
(Gonadotropin releasing hormone)視床下部、下垂体などで生成分泌され、 精子の形成などの作用があります。
卵胞刺激ホルモン FSH
(Follicle stimulating hormone)濾胞刺激ホルモンとも呼ばれています。
性腺刺激ホルモン産生細胞で生成分泌され、精子の形成などの作用があります。http://ichiranya.com/technology/093-male_hormone.phpより引用
というように、数種類の男性ホルモンがあるんですね。
この中から少しが薄毛に関係するホルモンなんです。
てっぺんハゲも含めた男性型脱毛症(AGA)に関しては以下の2つが関係しています。
テストステロン Testosterone
ジヒドロテストステロン Dihydrotestosterone
テストステロンという男性ホルモンとジヒドロテストステロンという男性ホルモンの2種類ですが、実は、この2つは元々はテストステロンなんです。
ん?どういう事?とお思いでしょう。
テストステロンはそのままテストステロンでいいです。
問題は、ジヒドロテストステロンの事なんですが、このジヒドロテストステロンは・・・
テストステロンと5α-リダクターゼ還元酵素という酵素が反応して、ジヒドロテストステロンになります。
そして何を隠そう、このジヒドロテストステロンこそが『男性型脱毛症(AGA)』の諸悪の根源なのです。
男性型脱毛症(AGA)とさも大層な言い方をしますが、ジヒドロテストステロンが引き起こす症状を指します。
こちらでも書いていますが、このジヒドロテストステロンの生成を抑えることができれば、男性型脱毛症(AGA)の症状との戦いは勝ったも同然なんです。

てっぺんハゲと男性ホルモンとの関係を伝えるためには男性型脱毛症(AGA)の事を話さないと理解できないので、ちょっと話しが長くなってしまいましたが、てっぺんハゲを引き起こすのは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンのみという事です。
なので男性ホルモン全部ではなく、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンだけの話だったんですね。
AGAの話しになると、カタカナの言葉がいろいろでてわかりにくく、興味を持たない人や、薄毛と関係ない人からすれば、ひとくくりに、男性ホルモンという事になっちゃうのも頷けますが、結論として言えば、てっぺんハゲは男性ホルモンというのは、当たっているが、全部の男性ホルモンじゃないよ。
という話しになります。